トムソン加工とは?

森永紙器

打抜き・トムソン加工とは、印刷したパッケージ(紙箱・化粧箱・紙器)用の厚紙を展開図の形に抜くパッケージ作成の要となる加工です。本来、紙器や段ボールの打抜きに使う金型、刃物を「トムソン刃」というのですが、それが「トムソン」という言葉が打抜き加工のことを指したり、或いは打抜き機をトムソンと呼ぶようになったようです。打抜きには箱の形状に適した「木型」をトムソン機にセットして型抜きしていきます。

トムソン型とは?

トムソン型とは、ベースであるベニヤ板や樹脂板にレーザーや糸鋸盤で溝加工を施し、その溝と同じ形状に曲げた鋼の刃物(トムソン刃)を埋め込んだ型です。
金型に比べてコストが低く、製作日数も短いため、打ち抜き加工の分野では、試作~量産まで幅広く使用されています。

トムソン加工でできること、できないこと

できること

はさみやカッターナイフなどで切ることが出来る比較的軟質な素材(紙・ユポ・塩ビ類)の加工に適しております。
株式会社森永紙器では、広告や封筒、タグ、ファイルケース、名刺の打ち抜きを幅広く行っています。
大量に生産されるものが海外にシフトする中で、多品種小ロットに向いている低コストで短納期の加工に向いています。
加工製品は多品種になるので、一度ご相談頂ければ可能な限りご対応させて頂きます。

できないこと

硬質の樹脂板(厚み1mm以上)や金属の加工(金属箔なら可)などのはさみで切れない素材の加工は適しておりません

トムソン加工工程

仕上がり

設計、トムソン型製作

データ作成画面

ご依頼頂いた図面を元に打ち抜き加工に必要なトムソン型を手配します。
図面や現物、なければ手書きのラフ図からでも対応致します。(要相談)
打ち抜く素材に応じた設計やベース材・刃種を選定し、ロット数に応じて適切な丁付をおこないます。

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前行程

紙セット

印刷物の支給があったのち適切な断裁加工を施し、トムソン機にセットします。

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打ち抜き

紙送り

前工程で切りそろえられた材料を機械で打ち抜き加工を行います。
素材や製品の形状、仕上げ方法に応じて、加工する機械を選定します。
トムソン型(木型)もこの段階で機械にセットして使用します。
単純な打ち抜きにとどまらず、ハーフカットや冊子やシールの打ち抜き、複雑な工程のある製品の加工も致します。

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後行程(仕上げ・検査・梱包)

後加工

打ち抜き加工後の商品の不要な部分を取り除いたり(カス取り)したのち、完成製品を一定数量で包装や結束、帯かけ、袋詰め、パレット積み処理をして、納品・発送致します。

検査もこの段階でおこない、不良品の流出を防ぎます。